第10期 4回目授業

「『おいしい』には理由がある!」
「島がまるごとミュージアム 〜持続可能な里海づくり〜」

1月18日(土)、蔵の郷土館齋理屋敷にて第10期4回目授業を行いました。
ホームルームでは、校歌斉唱、校長先生の挨拶、そして安部教頭が授業を担当した和歌山県くちくまの熱中の報告、ボランティア部報告、事務局からは特別授業・オープンスクールのお知らせなどがありました。

1時間目は、宮川順子先生による「『おいしい』には理由がある!」の授業。
ご自身の長男のアレルギーを機に家庭料理に専念され、現在は食に関する様々なセミナー講師としてもご活躍されています。さまざまな味体験を〝味育(みいく)〟と呼び、小さな頃から味覚の許容範囲を広げていく(後の好き嫌いを防ぐ)ことが大切というお話がありました。
そして味育はなんとお母さんのお腹の中にいる胎児期からスタートし、10歳頃までの食の体験で、以降の食習慣・好みの形成はほぼ生涯変わらないという内容も驚きでした!
また、味付け・食感・見た目の雰囲気など、五感がフルに働いてこそ「美味しい」に繋がること、そしてうま味の種類も、グルタミン酸・イノシン酸…などたくさん存在し、それらの相乗効果を引き出す調理法があることなど、本当にたくさんの“食”の知識も解説いただきました!

2時間目は、神田優先生による「島がまるごとミュージアム〜持続可能な里海づくり〜」の授業。
高知県の西部、「生物多様性の宝庫」と呼ばれる柏島を「自然環境を活かすフィールドミュージアム」にした黒潮実感センターの設立や、里海づくり活動についてお話しいただきました。
設立にあたっては、地域住民との共存のためのルールづくり、観光客と地元民との交流促進、漁業者とダイビング業者との協働事業の企画運営など、様々な課題がありましたが、それらとひとつひとつ丁寧に向き合い、人と自然が調和する美しい里海をつくってきたそうです。
そして神田先生ご自身が「レジデント研究者」として①地域に定着し、多面的な顔を持ちながら地域課題解決に向けた研究活動を行う、②科学知+在来知+コミュニケーションでの課題解決、③自分ごととして課題を捉える覚悟を持つということを大切にされてきたことも教えていただきました。

宮川先生、神田先生、貴重なお話を本当にありがとうございました!

次回は2月1日(土)、第10期特別授業 映画「霧幻鉄道」特別上映会(オープンスクール)を開催いたします!お楽しみに!

タイトルとURLをコピーしました