第10期 5回目授業 オープンスクール

「超江戸社会 未来のヒントは中世にある。懐かしい未来・超江戸社会から学ぶ日本のあり方」
「私がうたい続ける理由〜民謡を通して見える地域文化〜」

2月15日(土)、第10期オープンスクールを開催しました。
今回は熱中小丸森でも初めての会場、大内まちづくりセンターでの開催となりました。
ホームルームでは、校歌斉唱、校長先生の挨拶、事務局より熱中小学校のご紹介と第11期の募集について、そして能登半島ボランティアの報告、マラソン部の活動報告などがありました。

1時間目は、藤元健太郎先生による「超江戸社会 未来のヒントは中世にある。懐かしい未来・超江戸社会から学ぶ日本のあり方」の授業。
日本社会が直面している様々な課題に対して、実は「江戸社会」にそのヒントがたくさん隠されている。
参勤交代は多拠点生活、下水のリサイクルはエコシステム、鳥獣戯画はアニメ、長屋と銭湯はセミパブリック空間の走り…本当に挙げればキリがないほど、江戸の社会の仕組みは、現代日本の仕組みに通じる部分が多く、そういった視点で歴史を見つめ直すことの楽しさも感じました。
一方で、そんな江戸の仕組みが大きく変化したのは、明治時代の国の政策によるものでした。当時の日本にとっては必要な体制づくりではありましたが、それから150年以上が経ち、「前提」そのものが変わった中で、変化を受け入れることも大事というお話も印象的でした。

2時間目は、沢田藍先生による「私がうたい続ける理由〜民謡を通して見える地域文化〜」の授業。
民謡は元々「俚謡(りよう)」と呼ばれており、地域の文化や日々の農作業とともに育まれてきました。
そんな俚謡が「民謡」へと変化していった歴史について、民謡に貢献した人物の紹介をいただきながら解説。
そして、丸森町においては、「新相馬節」の発展に多大なる貢献をした鈴木正夫さんがおり、鈴木さんの活躍について、地元大内の民謡の会の方から「鈴木正夫物語」という紙芝居を交えて紹介いただきました。
そして最後には、丸森の地域文化として根差してきた丸森和紙にまつわる民謡「丸森紙漉き唄」について解説いただきました。丸森紙漉き唄は3月に特別授業として開催される民謡コンサートで披露いただく予定です。
民謡と地域との密接した関係性、そして丸森にある民謡について見つめ直すとても良い時間でした。

3月1日(土)は、「第10期特別授業 ~早春の丸森で聴く~民謡コンサート」を開催します!
本日ご登壇いただいた沢田藍先生と、若手民謡歌手・和楽器演奏者によるスペシャルなステージを予定しています。
お楽しみに!

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