第11期 始業式

『丸森復興分校 第11期オリエンテーション』
『わたりグリーンベルトプロジェクト ~自然を基盤とした持続可能な森づくりを目指して~』

4月19日(土)、丸森復興分校6年目の春、第11期がスタートしました。
第11期 1回目の授業は、5年前の開校の時も授業を行った、蔵の郷土館 斎理屋敷からスタートです。

今期から一緒に学ぶ2名の新入生を迎えた入学式では、校歌斉唱、安部教頭先生のお話の後、入学証書授与と新入生代表挨拶(代読)を行いました。
生徒会報告では、高岡熱中寺子屋にピンチヒッター講師として参加した生徒からの報告、のと復興音楽コンサート参加報告、能登半島支援の一環として蜂箱を届けた報告、そして4月15日に開催された「のと熱中授業」1回目授業の報告を行いました。

1時間目はオリエンテーションの時間。
過去の授業アンケートで、丸森復興分校について改めて成り立ちやこれまでの活動を知りたい、そして校歌をもっとしっかりと歌えるようになりたいという声をいただき、今期の開講に合わせてオリエンテーションを企画。
いつもはオープンスクールで概要のみお話する熱中小学校丸森復興分校について、事務局より丁寧に説明をさせていただきました。
部活動の紹介では、各部長から活動の内容とこれからの野望についてもお話いただきました。
気づけば丸森復興分校の部活動も、ボランティア部、音楽部、養蜂部、図書部、登山部、マラソン部と6つになり、ここ数年は課外活動も盛んになってきております。
また、熱中パスポート制度の紹介もし、つい先日行われた、ちば銚子熱中小の授業にパスポート参加した生徒より参加報告もありました。

そして後半は、音楽部長を中心に丸森復興分校校歌の練習会。
普段は何気なく歌ってしまっている校歌ですが、今回は改めて歌詞カードを配り、一つ一つの歌詞を噛み締めがらその意味を再確認。
この校歌は、丸森復興分校を開校して間もなくの授業にて、音楽教諭のまきりか先生の授業で、生徒みんなで歌詞を考えてできたものです。
開校当時の想いと未来に願ったことばたち。
6年目を迎えた丸森復興分校で、改めてこの歌に込めた当時の想いに触れることができた時間でした。

2時間目は、同じ宮城県県南地域の亘理町で活動する「NPO法人わたりグリーンベルト」の代表理事、東聖史先生による授業。
東日本大震災による津波で、甚大な被害を受けた亘理町。わたりグリーンベルトでは、亘理町沿岸部にあった海岸林の再生活動に取り組んでいます。

かつて海岸林は人との密接な関わりの中で成り立っていましたが、生活様式の変容などに伴い、その関係性も遠くなってしまいました。そのよう中で発生したのが東日本大震災。
亘理町の海岸林も甚大な被害を受け、海岸林が全滅してしまったエリアも見られました。
そのような中、わたりグリーンベルトでは、植樹や育樹による海岸林再生、ゾーンニングによる海岸林の管理の他、人と自然のかかわりの再構築のために自然観察会や探検イベントなどを実施し、「人と自然の架け橋」となるために数多くの取り組みを実践されています。

学生時代に干潟の研究をされていた東先生もまた、東日本大震災による津波でフィールドとしていた干潟が甚大な被害を受け、研究の続行が困難となってしまいました。それからの数年はなかなか自然と向き合うことができずにいましたが、グリーンベルトの活動に参加するようになり、現在は代表を務めるまでになりました。
現在も海岸林の調査のみらなず、人と自然を繋ぐインタープリターとして観察会ではガイドを務めるなど、最前線で活躍されています。

丸森においても、里山の管理や竹林整備など、人と自然との関係を考え直すことを目指して活動している生徒も多いため、とても心に刺さるような授業になったように思います。

東先生、とても面白く参考になる授業をありがとうございました。
グリーンベルトさんの活動にも、生徒と一緒に参加したいと思います!

次回は5月17日(土)、不動尊クラインガルテンにて開催いします!
次回の講師も地元講師の登壇。
宮城県石巻市で活動する 古田康祐 先生をお迎えしての授業です。
お楽しみに!

『校歌斉唱動画』Facebookリンク(39秒)
https://fb.watch/z89QueuP-D/

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